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まっぺんです。26日の衆院強行採決をうけ、以下の文章を『コモンズ』号外に掲載しました。是非お読みください。画像をクリックするとPDFでも読めます。
コモンズ号外2コモンズ号外1
■民主主義を破壊する暴挙である

 11月26日の衆議院国家安全保障・特別委員会および本会議において、与党は秘密保護法案の審議を打ち切り、強行採決をおこなった。この法案を何が何でも押し通そうとする安倍内閣の態度は民主主義と人権尊重を目指してきた戦後政治を踏みにじる、絶対に許しがたい暴挙である。
 例えば歴代の自民党の中でも、共謀罪などのような悪名高い法案は、世論の強い不信の高まりの中で廃案としてきた経緯があるが、今回の秘密保護法については全国調査で反対意見が半数を超えているにもかかわらず、安倍政府はこのような異常な状況の中で強行採決したのだ。このような無法は絶対に許されない。

■戦前の強権支配への回帰を許すな

 明治維新以来、日本の産業経済の近代化は進められてきたが、先進諸国のような民主主義と人権は長く制限され、侵略戦争遂行のために市民の生命を虫けらのごとく使い捨ててきた歴史がある。戦後はこれを反省し、市民が国家の横暴を監視・告発できる体制が日本国憲法の下に築かれたはずであった。
 もし「秘密保護法」が成立すれば首相の独断でなんでも秘密にでき、国家の横暴を市民が監視・告発できなくなる。これは何よりも日本国憲法の精神を踏みにじるものであり、市民の人権を剥奪し、人権よりも国家を上に置く戦前の「国家主義」暗黒政治への回帰に他ならない。侵略戦争の反省から出発した戦後の日本の歴史を覆すものであり、このような横暴を絶対に許してはならない。

■孤立しているのは安倍政権の方だ

 安倍政権は、「アベノミクス」のまやかしを議席増に結びつけ、国会内多数派を形成することに成功した。しかしこれは国会内だけのことだ。立候補には巨額の資金が必要な、事実上の「制限選挙」であるうえに、自民党は小選挙区制によって「議会内多数派」を形成してはいるが、圧倒的多数の市民は議会に失望して投票を拒否しており、自民党の投票者数は有権者の僅か16%程度に過ぎない。孤立しているのは我々ではなく、安倍政権の方なのだ。
 その事を自覚している安倍は、今のうちに反動的な政策や法案を片っ端から、民意を無視してでも無理やり押し通そうとしている。

■最後まで諦めず、ねばり強くたたかおう


 安倍政権による今回の強行採決の暴挙は全国にあまねく報道され、多くの市民が不信感を募らせている。安倍のこのような無謀な所業はますます政府を追い込むことになるだろう。闘いはこれからである。秘密保護法反対の声が全国で高まれば、自民党も簡単に採決を強行することはできない。希代の悪法「特定秘密保護法案」を廃案にするまで闘おう! 国会前で連日行われる抗議行動に参加しよう! 渾身の力で悪法を追放しよう! 労働者・市民の力を結集して危険な安倍極右排外政権を打倒しよう!

★ドキュメント26日★

●委員会強行採決に怒号

 11月26日は与党が特定秘密保護法案を強行採決するらしいと、早朝8時より市民が官邸前に集まった。また園良太さんの仲間は朝からテントを建てて座り込みを行っていた。そして11時15分、衆議院国家安全保障・特別委員会の額賀福志郎委員長は、NHKの放送が終わると同時に野党の強い反対意見を押し切って充分な審議も尽くされていない「特定秘密保護法案」を強硬採決。委員会内では怒号が飛び、野党議員は議長席に詰め寄った。
 院外ではこの報道を聴いた市民が続々と駆けつけ、衆議院第2議員会館前で抗議集会が行われた。共産党志位委員長、社民党福島副党首など国会議員らもかけつけて発言。富山洋子さんは「こんな法のもとでは安心して暮らせる社会はやってこない」と怒りをあらわにした。傍聴した杉原浩司さんは抗議したため排除されたが、「排除されるべきなのは法案の方である」と述べた。このほか盗聴法、共謀罪などに反対する多くの団体や市民が次々にマイクに向かって怒りをぶちまけた。同時刻、官邸前でも全国一般全国協、全港湾、全日建、新聞労連らの労働組合を中心とした人々が結集。平和フォーラムや、社民党吉田党首等が発言。そしてこのあと、衆議院前の集会に合流していった。
 このあと2時より新聞労連、平和フォーラム、5・3憲法集会実行委員会、秘密保護法に反対する学者・研究者連絡会、秘密法反対ネットの5団体呼びかけによる院内緊急記者会見が行われた。

●国会を包囲する採決反対の声

 6時半から火炎瓶テツさん等のグループが主催する採決反対集会が首相官邸前で始まった。一方、衆議院議員会館前の集会も引き続き行われ、これらの場所にはニュースやフェイスブックで知った人々が続々と結集。また国会議事堂正門前には誰が呼びかけるともなく自然に集まった人によって激しい抗議が繰り返された。こうして正門前、衆議院横の官邸前、背後の議員会館前の三方から国会を取り囲む2000余の抗議の声が終日続き、「秘密保護法をぶっ潰せ!」「強行採決断固反対!」「安倍政権打倒!」などの声が飛び交った。
 このような衆議院を取り巻く市民の激しい怒りの声と院内での野党の抵抗に押されて、3時頃に始まると観られていた衆議院本会議は開会が大幅に遅れ、6時半ころにやっと始まった。しかし、8時10分、審議打ち切りの動議で採決が強行されてしまった。民主主義を踏みにじり、戦争に向けて国民の耳目を塞ぐ危険な法案がこうした異常な事態の中で衆議院を通過した。攻防は次の参議院にうつることになった。夕刻に参加した山本太郎氏始め国会議員たちも参議院での審議に向けて強い決意を表明した。
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