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去る「11・3持たざる者の国際連帯集会」における八木健彦さん(経産省前テント広場運営委員)のお話のテープ起こしです(見出しと文責・ジグザグ会)
■スラップ訴訟に抗して共同で闘いぬく
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 経産省前テント広場の八木です。今日は代表の淵上が来れないので、代わりということなんですがやってまいりました。本日テントは七百何十何日目か、中にはとにかく1000日までは頑張るんだと、非常に意気軒昂になっている女性の方もおられます。それはまあ、これから次第ということです。

 で、今も言われてましたが、忘れないうちに先に報告しておきたいと思います。今、高江の、あるいは上関原発に反対しいる祝島の人たち4名、これは祝島東京会の代表の清水さん含め4名が、4800万円という法外なスラップ訴訟を、中央権力から起こされています。それと、経産省テント広場、当初1100万円だったのですが、一日2万円ずつ、毎日加算されていくということで、現在が、そうですね、1400万か1500万に達するかと思うのですが、この3つのスラップ訴訟に対してですね、全面的に共同して闘っていこうということで、「反スラップ訴訟全国シンポジウム」というのが、11月23日土曜日にございます。早稲田で行います。テントにチラシがいっぱいありますので、是非それをご覧になって参加していただければと思ってます。まずそれを最初に申し上げます。

■原子力帝国に対する「命の反乱」としてのテント

 テント広場自体の抱負なんですが、私たちとして、私はまあテントというのは、私自身としては、一つの、「命の反乱」だというふうに考えてます。で、いわば「命の反乱」として、今日の原発を推進している国家、その権力構造というか、いわば一種の原子力帝国というか、そういうものに対して、私たちの側からの「命の反乱」を対抗して位置づけていく、そういうものとして考えています。
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 皆さん特に福島に行かれた方は感じられた思いますが、本当に原発がいかに人々の命を脅かし、生存を破壊していくのか、それは一つに自然的な身体 的命の問題と、もう一つは社会的な命、そういう両サイドにわたって、根こそぎ奪い去っていく、そういうものだということが、本当によくわかると思います。

 それは、放射能がそうだということと同時に、いや、核そのものがそうなんだと、まさにその核を開発し、維持していくそういう権力の構造、あるいはこの社会の構造そのものが命を抑圧し、命を奪い去っていくのだということが、福島に行ったら感じることなんです。

 私も当初、何回か行きました が、そのたびに思うのは、放射能によって人々は脅かされ、それに対して重苦しい気持ちになると同時に、そういう人々を押さえつける、声をあげさせない、い わば事故を小さく見せて見えなくしていく、そして向こうのレールの枠内に押さえ込んでいくというね、そういうことを押し付けていく、非常に大きな力、いわ ば権力の力、そういうものがあるんですね。それはまさに原子力帝国、原子力村の力ということだと思うんですけれど、そういうことによる重苦しさ、この二重 の重苦しさというものを、福島に行ったら感じます。

 そのことを、どうやって突き破っていくのかというね、そういうものとして、私たちは まあ、生存権の主張というか、命の主張、そういうものとして、「命の反乱」としてテントがあるんだと。特に、やはり福島の女性たちが、一昨年の10月の末 に、ハンストに三日間連続にわたって座り込んだ、その時に多くの首都圏の人たちが連日1000名集まって、それと連帯してやったと、そのことが、やっぱり 命の主張、命の反乱ということが、今日のテントを維持させている最も根底的な力なんだというふうに私は思ってます。

■反グローバリズム国際闘争としての反原発が課題に

 そして同時にこのテ ントがですね、どういうふうに全国、もしくは世界的に響きあっているのかといことなんですが、一つは国際的なことなんですけど、これまで、反原発運動とい うと、どちらかというと、ヨーロッパを中心とした運動という面が、非常に強かったと思います。テントでも、取材にくるジャーナリストはやはり圧倒的にヨー ロッパが多かったですね。ところが現在では、特にインドにおける反原発というのは非常に大きく、非常に根源的な闘いをやっているし、それから、ヨルダンで 日本との原子力協定を阻止したのは、ヨルダンの人々の力、運動であった、それから、先日おなじようなトルコとの原子力協定、原発輸出を止めました、

 先日 IOC総会で、 完全にコントロールされてる、完全にブロックされてる、過去も現在も未来にわたっても、健康に何ら問題ないというね、本当にああいう大嘘をついて、そうい う大嘘に塗り固めながら、原発輸出をしているという、このことに対して、ほんと筆舌に尽くしがたいというような、皆さんも感じたと思うんですけれども、そ ういうトルコでも反対運動があり、そして、台湾、韓国でも大きな運動があります。そして先日は中国でも核燃料工場を阻止した運動がありました。

 そのようにですね、いわば東アジアから南アジアにかけて、今、反原発運動が大きく広がっている、こういう国際的なことになっている、これはまさに、反グローバリズムの運動そのものではないかと、そういうふうに私は思いますし、そういうものとしての、「国際的な反グローバリズムとしての反原発」ということが、現在問題になっているんだと思っています。

■原発現地と霞ヶ関を結ぶ

 それと、テントがどこに響き合っているのかということで、やはり一番に私が感じるのは、全国の原発現地で闘っている人の中にテントは生きているんだ、そういう人たちが、テントを希望の灯だと感じながら各々の地で闘っている。特に、伊方、仙台女 川というのが、来年年明けにも本当に再稼働が煮詰まっていますけれども、それに対する闘いが、各地で本当に粘り強く行われています。先日も伊方に行ってき ましたけれども、まあ、伊方の話をすると長くなるので、本当に歴史的な話をすれば、もうびっくりするような話があるんですね、被差別部落が真っ先に狙われ て、そしてオヤジ達が出稼ぎで、若狭の原発に出稼ぎに行っている間に、その10人もいなかった人たちが、騙されてサインさせられたと、そこからはじまって いるという、そういうものすごい話もあるんですけれども、そういう歴史を連ねながら、現在も闘われていると。

 私たちテントは、再稼働阻止全国ネットワークと 一緒にやっているんですけれども、どうしてもここのテントの闘いのみならず、それと同質、それ以上のものをですね、原発現地の再稼働阻止の中に作り出していきたい、いうことで、伊方には是非、現闘団を確立する。拠点をつくり、常駐体制をつくって、それが地元の闘いと結びつきながら首都圏や関西、全国を結びつけていくと、そういうような
現闘団を確立してやっていきたい。そういう意味で、霞ヶ関と伊方現地ということで、直接的な結びつきやフォローのしあいをもった運動にこれからしていきたいと思ってます。よろしくお願いします。